関心領域のMIZUHOのネタバレレビュー・内容・結末

この作品は飲食せずにしっかり音を聞いて観た方が良い作品です。
残酷なシーンは全くなく、裕福なドイツ人家庭の日常が淡々と描かれているだけなのに話が進むにつれて色んな恐ろしいことがみえてくる…。家の周りの有刺鉄線、煙突からの煙、不気味な叫び声、ドイツ人の怒鳴り声…
想像力のない人が観ると退屈なだけの作品だと思う。
最後画面がいきなり現代に変わって今は博物館となっている元アウシュヴィッツ強制収容所で、展示物を清掃する職員たちの姿を映し出すシーンになる。ホロコーストの悲劇を過去のものとして風化させてはならないという決意が、この演出に込められている気がした。