この映画の家族は我々そのものじゃないか…。
そこがこの映画で一番恐ろしい。
戦争や迫害を知っていながら無関心で生きられてしまう我々と、ホロコーストの悲鳴や銃声を聞きながら平穏な生活をしている彼らは何が違うのか?完全に一緒。
ルドルフヘスの一家をおぞましく思うほど我々の生活にも同じおぞましさを抱いてしまう。
ガザで殺された赤ちゃんの死体動画にも次第に慣れてしまうことの異常さ…。
それを痛感するために見る映画だろう。その狙いは成功していると思う。
描かれている内容はただのホームドラマだし起伏もないストーリーなので次第に眠くなった。映画的に面白いかと言われたら別に。
子供がユダヤ人の歯をおもちゃにしていたり川から骨が流れてくる場面はぞっとしたな。
ルドルフヘスの手記もちゃんと読まないとなー