定点カメラの長回しカットでやや瞼が重くなる映画だった。
テーマとしてはおもしろくて期待してた分、ちょっと物足りなかったかな。
隣で起きている人の死は視界にもくれず、理想の暮らしを築き上げている人間の怖さを伝えたいんだろうけど、あくまでここでは極端な話たまたま隣人だったけど、テレビの向こう（例えば異国の戦争とか）で人が死んでても無関心で生きていけるのが人間じゃん。そうじゃなきゃこの世の中まともに生きていけないよ。
それよりも、この時代のドイツ人が悪でユダヤ人が被害者とくくることの怖さの方が強い。純粋な命を持って生まれてくる子供は善良な人間そのもので、自分達がユダヤ人を殺しているなんてそんな看板背をわず清く生きてほしい。
