このレビューはネタバレを含みます
アート的な作風だけれど、言われていた通り音響が……本当に……。
いくら自然豊かな場所に住んでいるとはいえ、銃声や悲惨な声を聞きながら生活していて、本当に子供達は健康に育っていると言えるのか。
隣で起きている惨状に耐えきれず帰ってしまったヘドウィグの母も、ただ見たくないものを見たくなかっただけじゃないのか。
見ないふりをして逃げ出したかったのではないか。
学生の頃に、教科書や様々な本を読んで、どうしてこんなにも非人道的なことが罷り通っていたのか理解が出来なかった。
そして今、この瞬間にも侵攻、数多の戦争や内紛が行われていて、この家族や当時の社会と今の自分は違うと言えるのか?と突きつけられる。