あああーーすごく不愉快な作品だった。
ある一家の日常を映しているだけ。いつもと変わらない風景だからそれが異常なことであっても気にも留めない。だってこれが普通だから気にするまでもない。見えているのに見えなくなる。こういう人間の都合の良さがすごく怖かったし不愉快だったけど、あの終盤のシーンにはハッとさせられる。鑑賞中の不愉快さが自分に返ってくる的な…。そういった意味ではメッセージが強すぎて嫌味にも思えた。
淡々と日常を映してるだけだから私が観た回ではいびきをかいて寝ている人もいた。怒りよりもこの作品が描きたかった部分を象徴してるようで皮肉だなあと思った次第。