このレビューはネタバレを含みます
終盤までルドルフ・ヘスとヘートヴィヒ・ヘスは自分の世界は自分で管理できると信じている開拓者として描かれ、生活の維持と向上以外には関心を持たないようにみえた。そこに共感を持つのは難しかった。
ルドルフが「全員を毒ガスで殺す方法を考えていた」と言った時、彼は感情を律し家族の希望を叶える強い男性からか弱い人間へと変わった。
映画はここで終わるべきだ(が、終わらずに暗闇の後に最終章が始まるのかもしれない)と考えたタイミングでエンドロールが流れ、作品をちゃんと受け取れたような気がして、嬉しかった。