関心領域のみしよのネタバレレビュー・内容・結末

冒頭の画面一面を塗りつぶした黒い画面から、音楽も相まって注視し続けることが苦痛だった。
話が進んでいくにつれ、音楽の不愉快さもストーリーの一部だということがわかった。すごいな〜。

日本に住んでいようがアウシュヴィッツの隣に住んでいようが、自らの関心の枠外にある物事は目に映らないけど、それでいいの？
この物語と同じことが今も世界で起きているけどあなたの関心はどこまで？
ということを常に問いかけられている気分だった。今も世界では虐殺が起きていて、わたしたちの生活圏でも死臭がするのかもしれない。
ヘス家の奥さんは死臭に気がついているけど、関心が無かった。でも普通の神経なら気が狂ったり逃げ出したりするはずなのに、あの家で暮らし続けられるのは、やっぱり狂っているんだと思う。どちらでもいたくないな〜。