ayane

関心領域のayaneのネタバレレビュー・内容・結末

関心領域(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

絶妙な"間"、余白の使い方、音楽、、、さすがA24でした。
ナチスの軍人とその家族の華々しい日常を映しているはずが、どこか物悲しい、檻の中に閉じ込められているような映像の撮り方だった。

隣で終始残酷な音が鳴り響く中、全く無頓着に、むしろ幸せ(?)に暮らしているなんて
サイコパスだ…。

無知って怖いし罪だなぁ。

アウシュヴィッツのシーンを見て、
高校の時の世界史の先生が言ってたことを思い出した。
「あの資料館で1番声が出なかったのは靴が展示してあるところなんだよ。今でも臭いが残っていて。犠牲になった人たちがこんなにもいたってことを目の当たりにして、自然と涙が出てたんだよねー。」
まさに最後、掃除しているシーンでその場所が出てきて、
あぁ私も本物をいつか見に行かなければならない、と改めて。

今期は第二次世界大戦終戦後80年が近いと言うこともあってナチスを題材にした作品が多いのかな?
どの作品も今から楽しみ。
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