「洗脳されてたから」
「政府のユダヤ人虐殺政策のもと、半ば強制されていたから」
そんな性善説ばかり聞くけど、
この映画をみるとむしろ主体的に無関心を選んでいた特権階級の様相が分かる。
今の私たちと、この映画の夫婦みたいな当時のドイツ人に、違いはあるのか?
パレスチナで起きていることに無関心でいられる特権を持つ私たちは、主人公らよりも教養ある人間だと言えるだろうか?
ホロコーストを描いた映画はたくさんあるのに、1世紀以上もの間パレスチナの土地で行われているユダヤ人によるアラブ人の虐殺を描いた映画がメインストリームに無いのはなぜか?
ホロコーストとパレスチナで起きている虐殺の連関は何か?
そんな疑問を持ち、自分なりの解を出していくことから、「関心領域」は広げられると思う