公開前から気になっていた作品。
人と観に行ったけど、この作品は一人で観てじっくり余韻に浸りたかったなあ、と少し後悔した。
アウシュビッツ収容所と塀を隔てた隣に住む将校一家。広い庭に子供がはしゃぎ犬が駆け回る一見幸せそうな家族がいるすぐ横に聳え立つ収容所の建物や焼却炉の煙突がなんとも不気味でした。
白黒の映像に出ていた女性は？
作品の内容や様々な描写の意図は全ては理解できませんでしたが、今まで見たことないような映像の見せ方が面白かったです。
良くも悪くもA24って感じでした。
この一家だけが異常なんだろうか？
最後の映像でその問いかけを自分たちに向けられたような気がします。
人が関心をもてる領域はごく限られていて、それは高い塀やガラスのようなもの（物理的にも心理的にも）で区切られ、外には無関心領域が広がっている。
いろんなことに関心を持って生きていきたいと思える作品でした。
