このレビューはネタバレを含みます
一般的に、映画って、映画と現実との境目を感じなくさせる没頭を誘うものだけど、
この映画はわざとスクリーンの輪郭を強調するような演出が印象的。
そして、その守られている(はずの)安全圏の中に染み込んでくる不穏。
掃除機のかけられた綺麗な客席で、こっちに一瞬だけ向けられた「何見てんだお前」の目、怖かった。
しかし恐怖や不快感の演出のはずなのに、映像としての格好良さ、スタイリッシュさが紛れ込んでしまうのは、芸術家の悲しき性であり、映画の危うさでもある、
あの時、現実に存在したのは、不穏な空気や気配何かではなく、ただただ大量の、明確な痛み、地獄の苦しみ。
その事を忘れてはならない。
2時間集中したくらいで、いい子ちゃんになった気になる自分もきしょいけど、
なんか心なしか、上映中ウロチョロする奴とか、エンドロールで帰る奴とか、多かったな!!??咳うるさいんだけど!!何お前ら!!??
とにかく色々調べて勉強します。
それくらいしか出来ることがない。