このレビューはネタバレを含みます
キュートなテディベアと凄惨な内容の組合せ、そこで描かれる「有害な男らしさ」、様々な作品へのリスペクト、オチの付け方と、言及したいところはいくらでもあるのだが、反戦映画としてのパワーがある作品だった。
前半の地獄が終わってピンクのくまのお兄ちゃん(お兄ちゃんかわいい)が森の中で子どものユニコーンと穏やかに暮らすところ、「もうここで終わりにしてくれ……」と思わずにはいられないのだが、男たちの地位の為、欲の為、森は焼かれ皆死ぬことになる。「サンは森で、私はタタラ場で暮らそう」のバッドエンドverにも思える。