物語の舞台は、とあるディストピア。
魔法の森に住む <テディベア> と <ユニコーン> の間には、先祖代々に渡って戦いが繰り広げられていました。テディベアのアスリンは双子の兄ゴルディと軍の新兵訓練所で屈辱的な特訓の日々を過ごしていたのですが、ある日、森から帰ってこない熊の部隊を捜すため、捜索部隊に参加したゴルディとアスリンはその森で危険な生物や無残な姿となった隊員たちを目にすることに。
彼らの聖書にある「最後のユニコーンの血を飲む者は、美しく永遠の存在になる」という言葉を信じて、ゴルディたちは、ユニコーンの生息する深い森へと進軍してくのですが、その地で巻き起こる悲惨で残酷な出来事の行く末には、とんでもない結末が待ち受けているのでした……(公式サイトより引用)
巷では「地獄の黙示録×バンビ×聖書」と言われているが、内容自体は戦争物、聖書物の混ぜ込みご飯。
キャラデザはキモカワの部類に入ると思う。
内容は戦争を描いていて、クマとはいえど中身は醜い人間そのもの。
前半は戦争の練習風景や、双子の弟アスリンのコンプレックスが見える話を中心としていて、魔法の森の森に入ってからは戦争という恐ろしさを描いている。後半は自然VS侵略による兵器と武装したクマの戦争を描いていて、内容的にはスッと入ってくる。
今回、感じた事を箇条書きにて。
・アスリンがクソ。
冒頭から酷い言葉を使ってしまったけど、全編通してアスリンがコンプレックスの塊で生きてる必要性を感じない。
双子の兄ゴルディがおねしょをしたのを黙ってると言った後、仲間達に言いふらす。
母親から愛情から受け取ってないと勝手に自己判断をし、作中に母親にレモネードを渡す時に毒薬を入れてレモネードを渡す。(もちろん、その後母親は退場)
一番じゃないと気が済まない為、兄にも見てくれないと感じたら石で頭をカチ割る。
メンヘラか、お前?
・軍事国家の恐ろしさ
アスリンは物語中盤、偉い地位まで行くけどその時アスリンの姿・顔はボロボロ。
それでも搾りカスまで使用する軍隊が怖すぎる。
「ハリボテでもいいからリーダー決めとかないと行けないでしょ、誰もついていかないし」と最高権力者の述べた言葉が恐ろしい。
その後、アスリンが反逆する姿だけはスカッとJAPAN。
・戦争の無意味さ
進撃の巨人でも学んだ「戦争しても、結果が残るのは無意味さ」「誰かの噂で成り立ってる夢の先」がしっかりとこの映画に反映されてる。
結局、戦争した所で生まれる物って何もないんよ。
・作中で表現されるグロさ
戦争によって、テディベア達が殺されるシーン。
確かに戦争は殺されたら血が出るのは当たり前だけど、別に臓器出すシーンは必要なかったんじゃない?
血が出るだけで、良かったと思う。
ドラッグのシーンも描いてたけど、気持ち悪さだけが前に出てて見たくないなーとは思った。
ドラッグしてトリップする表現もちょっと曖昧だったかな。
またカニバリズム的なシーンも描かれてるけど、森の中で食べる物も無かったら、同僚の肉食うわなとは共感した。
・ラストシーンが複雑
ラストシーンが複雑だったけど、解説見ると納得する。
ラストシーンは2005年頃の洋次郎が好きそう。
メッセージ性は強いけど、キャラがキモいので人は選ぶと思う。
僕はメッセージ性はいいけど、キャラがキモかったのと結局戦争しても残るのは無意味さなので、この映画の伝えたい事が分かちゃった、、、
なので、ちょい評価は低め