このレビューはネタバレを含みます
前半パートで少し離脱しそうになってしまったのだけど、後半の家族がまとまり始めてからが面白くて食い入るように見てしまった。
役者は辞められません。
みんな現代社会では当たり前のように嘘をついて、物事に理由を求めて、リスクヘッジして生きてるんだよなあ。
でも、そんな理屈関係なくただそこに存在してるものが確かにあるんだよなあ。
嘘と本当の境目、ぐるぐる回るライオンの話が面白かった。
いがみあってた家族が分かりあって、最初の映画よりもみんなもっと本当の姿になれて、消えた女が消えない男になって、ハグで生存確認しあって、家族っていいなあと思えたし、今すぐ父親に会いたくなった。
正男の存在は、少しずつわかりあっていく家族を映し出す存在として欠かせないものだったな。
停電でろうそくを照らすシーンの、佐藤浩市の愛おしそうな表情が忘れられない。
最後は花子にPと助監督を見返して欲しかったけど、それは蛇足かな。理由も根拠もいらない「本当の」家族の物語を体感できた花子にとって、それ自体もう瑣末なことかもしれない。
折村花子知らねぇほうがやべぇだろ。
wikipedia調べろよ、タコ。
池松壮亮の声がものすごく好きだったし、松岡茉優の猫背な感じとか、窪田正孝のちょっと何考えてるかわかんなくて儚い感じとかハマり役だった。
あと三浦貴大大好きなのに嫌いになりそうなくらいイラッとした。笑
仲野大賀に趣里に高良健吾に鶴見慎吾に、ちょい役がものすごく豪華で驚いた。