このレビューはネタバレを含みます
いい映画だとは思うけど個人の好みとしてはうーん…
あらすじとか読んでも、ムカつく上司とか社会の不条理に対して反撃していくみたいな内容かと思いきや、それがきっかけで壊れた家族が再生していく、みたいな話だった。
これが個人的にはあんまり。
確かにめちゃめちゃいい話ではあったんだけど、あんなに理不尽に虐げられていたのもあったからもっと反撃してほしかった。
助監督の荒川にすげ〜〜〜腹が立つ。それもあって消化不良感は否めない。
とは言え家族の話は普通に感動したし、後半のコメディチックなホームドラマは面白かった。
池松壮亮が良い役者さんだなと思った。家族喧嘩のシーンの台詞回しとかすごい。
窪田くんの役柄も良かったな。
親もいなくて社会に馴染めていない彼が花子とその家族を通して「家族」とは何か、「人間」とは何かを知っていく過程に心が温かくなる。
花子の「人間は皆俳優なんだよ」って台詞、これは本当に真理だと思う。
みんな何かしら不平不満を飲み込んで、嘘吐いて、それでもなんとか生きてるんだよな。とてもグッときた。
シナリオにはいまいち納得できてないけど、この作品の伝えたいことや役者さんたちの演技には拍手を送りたい。
