俺の求める邦画の良さがめちゃくちゃ詰まってる映画だ
泥臭くて、ダサくて、女々しくて、繊細なこんな邦画をずっとみてたい
前半の夢と後半の家族
家族というものは現実よりももっとリアリティのあるしがらみだと思う
この夢と家族の落差で映画のトーンがかなり変わってるけどこのグラデーションの付け方が上手すぎる
更に家族に再び夢という前半の要素が融合していくことで調和が生まれる
この人の映画のセリフはどこかクサいのに鬱陶しくなくてそれすら可笑しさ、楽しさになっていて返ってそのテンションで発されるセリフが心に残ってしまう
正直雰囲気は前半が好きだしあのまま突っ切って欲しかったとも思うけどこの映画の魅力は後半に詰まっていると思う
何より佐藤浩市の哀愁顔が良すぎる
コメディチックでありながらニュアンスが全て伝わってくる
この映画のトーンでここまでのユーモアが組み込まれてるのめっちゃいい
映画には笑いが必要って方がは特にそうだと思う
セリフ、顔、真面目なのにどこか可笑しくて穏やかさを与えている
会話(喧嘩)が面白い映画にハズレは無い
しょうもないとか恥ずかしいとか言ってしまえばそれで終わりだけどそれこそ映画の魅力になっている気がして自分はめっちゃ刺さってしまった