おにおに

北極百貨店のコンシェルジュさんのおにおにのレビュー・感想・評価

3.7
公開初日のMOVIX川口レイトショーで鑑賞

劇場に来たときの予告編で「ほっこりしそうな映画だな」とおもって気になっていた映画。
原作はあるようですが読んだことはまったくなく、予告編を見ただけの予備知識でいきました。

70分という短い映画だし、それほど大して話題にもなってないし、それほど期待はしてませんでした。
まぁ、それほど期待してなかったくらいの★かなぁ、という感じです。


タイトルのとおり、「北極百貨店」というデパートの新人コンシェルジュさんである「秋乃さん」の奮闘ぶりを描きました、という映画。
北極百貨店はなぜかお客様がみんな動物であり、特に希少な動物のお客様は「V.I.A」(Very Important Animal)ということで、粗相のないように!
という設定。

この設定がどういうことかは、劇中の後半入り口あたりのところで明かされますが、「あーなるほどそういう設定かー」とはなるものの、そこまでは「おおおおおおそ、そ、そ、そういうことかあああああ!(大感動)」とはならず。
いくつかのほっこりする、心温まりそうなエピソードは展開はされるものの、「おおおおおおおおおおおおおこれは泣くわあああああ(涙涙涙)」というふうにもならず。

まぁでもいつも人が死んだり血が飛んだり、勝った負けた殺った殺られたみたいな殺伐とした映画ばっかりなので、現代社会につかれた心をいやす清涼剤という意味でも、たまにはこういう平和でのんびりほっこりできる映画もいいもんだな、という意味ではよかったかも。

そうですね、主役の秋乃さんは、でも結構好きです。
もとは予告編でこの秋乃さんが「すきだなー」とおもってみようと思った映画ではあるので、そこはまぁ期待どおりだったし、秋乃さんをみれただけでも見た価値はあったかなと思います。


思えば、昭和の子どもの頃の百貨店、母に連れてきてもらった百貨店。私の場合はやっぱり広島そごうになるのですが。
エスカレータに乗ってね、いちばん上の階のフロアは星空みたいな雰囲気のレストラン街でね。
もう何十年も前の記憶だけど鮮明に覚えているよ。この北極百貨店みたいにキラキラな場所だったなーと懐かしく思えたりもしました。
いまは池袋西武もヨドバシカメラだし、池袋三越もとっくの昔にヤマダ電機になったし、百貨店も時代の流れとともに廃れ消えゆく運命ですよねぇ。

そんなことも思いながら、ほっこりしたひとときを過ごすことはできたと思います。
なのでまぁよかったかな。

おもしろかったかというと、おもしろくはなかった。劇場じゃなかったら絶対途中で投げ出すくらいの退屈さではありました。


★はそんなには高くないかなぁ。嫌いではないけど・・
★3.7くらいにしときますかね。
おにおに

おにおに