--追記--
初鑑賞から1か月あけて、2回目をMOVIX川口で鑑賞。
ネタバレするので未見の方はここから先は読まないように!
なんでですかね、なにがこんなに刺さるのか、なにがこんなにしみるのか不思議なのですが、2回目はめっちゃ泣けた。
この映画はばらまいた仕掛けがラストのシーンできれいに回収されて、エンドロールのあの曲へ続くところで感動が極大になるのは1回目で体験済でしょ。
2回目は仕掛けのシーンが、ラストのそこにつながるってわかるから、もうそれをおもうだけで泣ける。
いやー
そんなにうまくできた映画とも思わないしアラも目立つんだけど、とてもいいです。
エンディングロールの「方位自身」はほんとにいいですねー
東西南北は空中分解して、けど4人ができなかった宿題を最後にちゃんとやりましたよって話して、もう4人でステージでその歌を歌うことはないんだけど、きれいな夕暮れの高台の丘の公園で歌うでしょ。
それがエンドロールで完成披露されるって思ってないじゃん。
これがほんとうにいい。
もとよりすごいいい曲だしね。帰りのクルマで爆音で流して余韻だよ!
断言するけど、この映画のいちばんの泣きポイントは「トラペジウム」からの「方位自身」だ。
映画が曲に力を与えるってあるでしょ。
あれだ。
「トットちゃん」のあいみょんよりも、「アリスとテレス」の中島みゆきよりもぜんぜん良い。
正直、私はaikoファンなのですが、「名探偵コナン」の「相思相愛」よりもぜんぜん良いです。
ただ1回目にはそこまでは気にならなかったけど2回目は気になった点がふたつ。
ところどころで急に変化するけろりら絵はやっぱり要らないですねw
気になる。ずっと最初のひとの作画でやってほしかった。
もうひとつは老人3人組とその声。
話題づくりの仕込みを狙ってるんだけど、まったく要らないですねぇ。臭みを感じてしまってダメ。
作品の価値を著しく下げるのでそういうことはしないでほしい。
★は0.2ポイントあげて★4.7にします!
2024年はいまのところ不作な印象だけど、2024年暫定1位です。
いい映画をありがとう。
--追記おわり--
「トラペジウム」とは、オリオン星雲の中心部にある四つの重星(接近して見える恒星)のこと。
その位置関係から「不等辺四角形」(どちらの二つの辺も平行でない四角形)を意味する。
MOVIX川口で鑑賞。初週のレイトショー
先日、aikoが出るので「名探偵コナン」を同劇場の同時間帯に観たのですが、そのときはぜんぜん違う動員数。
10人くらいだったんではないですかねぇ。「名探偵コナン」の威力はすごいね。
別の映画を見に行ったときの予告編でみて気になっていた映画でした。
予備知識は「元アイドルが原作小説」っていうことくらい。
感想は書くけど、ネタバレはなしで書こうとおもいます。
まぁ
「アイドルが夢でした!」
「アイドルなれました!」
「いろいろつらいこともあったけどがんばってます!」
「キラキラのステージさいこう!」
「がんばった先に観た景色さいこう!」
「ステージシーンさいこうブヒブヒ!」
みたいな?
そういう単純なアイドル映画ではないものを期待していきました。
なんですが、前半は「ちょっとおもってたのと違ったかも・・」「はずしたかもこれ・・」ってなって。
「そうはならないだろ!」「なんでそうしたいの?(そうなっていく動機がよくわからない)」みたいにおもいながら。
↑映画をみるにあたって、こういうのはあんまり気にならないタイプの観客だと自分は思ってますが、さすがに設定に無理があるなぁ、とおもってみてました。
まぁでもとにもかくにも、そういうふうに話が進まないことにはいけないのだろう、とそこは深くつっこまずにみる。
そしたら後半からがすばらしくよくなりました・・
前半に感じたそうした「違和感」はきっと正常な感覚で、後半への布石というかギミックだったんだなと、あとから振り返ればすごく思えた。
「元」アイドルのひとが原作といいました。
これは「元」アイドル、やりきったひとが振り返って書いた映画なんだっていうのが、すごく納得できた。
ラストは感動がありました。タイトル回収もしっかりあって、エンディングロール。
「方位自身」。
この映画にふさわしい、マッチした、いい曲でしたねぇ。
そんな有名なアーティストではないんだろうけど、例えば「トットちゃん」のEDのあいみょんの歌よりこっちのがぜんぜんいい、とおもえた。
なんでそんな「東西南北」にこだわったか(それも「強引」に感じるくらいに)なんか全部見終わったらわかったような気がしました。
うまくつくられた映画だった!
これはよい映画だとおもいます。2回目みようかな?とおもえるくらいには。
キャラクターデザインいいですね。好みです。けろりらさん神。
余談ですが、映画が始まる直前に予告編があるでしょ。「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇場版予告編で早くも泣きそうになってました。
ぼっち・ざ・ろっくまじで楽しみ(ほんと余談ですまんね)
舞台は南房総なんですかね?あのお城は大多喜城でしょうか。
あの景色のよい公園の高台もモデルの場所があるんでしょうねぇ。
「アニメ作品」としての、そういう風景画もとてもきれいでよかったです。
…とおもったら、原作者が南房総出身で、市の観光大使なんですね。あとで検索してそうと知って納得。
★は高いぞ。これはよい映画だ。
少なくともこのあいだみた「名探偵コナン」よりはだいぶ上。
「駒田蒸留所へようこそ」「アリスとテレスのまぼろし工場」よりちょい上か、くらいの★4.5でお願いします。