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インシディアス 赤い扉のあのレビュー・感想・評価

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)
4.3
普通に面白かった!
ぶっちゃけ、前2作目はリアタイで見たきりだから忘れてる事も多かったけど、幽体離脱をして“裏側”の世界に行っちゃう事で悪霊に目をつけられてしまうっていう最低限の事さえ知ってればどうにかったし、超常現象探索コンビと霊感おばあちゃんに再会出来たのも嬉しかったー!
でも、何よりびっくりしたのは、前2作で子供を演じてた子役達が大きく育って同じ子供役として再演した事!
特に、弟役の子は今作の為に映画復帰したみたいなので、出番は少ないけど地味に胸熱だった!

で、話はというと、幽体離脱体質と悪霊によって不仲になってた親子が、同じツールで絆を深めるホラー系ヒューマンドラマだった😌
時間が経過して、親子が記憶をなくしてる事以外は前2作とやってる展開はあまり変わらないのだけど、大きく成長した長男が画家を目指して大学に行き、内在する心象風景を絵に投影する技法を教わった事がトリガーとなり、封じ込められてた記憶が蘇るっていう導入部分から最高すぎる!
悪魔や悪霊と出会った子供が謎の絵を描くのはホラー映画あるあるだけど、その事を逆手に取って、その子供が大人になって絵を描いた事で“悪夢”の扉が再び開くなんて、当事者にとってはたまったものではないけど、十年ぶりの続編として話を裏打ちするにはもってこいのエピソードだから✨
そして、目覚めつつある長男の能力に引き寄せられるように周囲の悪霊達がアピールしてくる事で、“裏側”への好奇心を膨らませて自ら飛び込んでいくのもまた、自然な展開ですんなり受け入れられたのも良かった!(アホみたいな行動して自爆するホラー映画あるあるの展開に、いつもモヤッとしてるから…)
それから、今作は完全な部外者である同居人(仮㊛)が居た事で、彼女に教えたり、彼女が調べたりする過程で観客もまた現状を把握しやすくなってる親切設定なのも良かったし、何より陽キャな彼女の存在が陰鬱としたシリーズに新たな風を吹き込んでて楽しめた!

残念な事があるとすれば、画面が暗すぎてテレビだと見辛すぎた事かな…。
あ