叡福寺清子

インシディアス 赤い扉の叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「もう一人即ちダース・モール・・・じゃないLipstick-Face Demonが残ってますからな.『赤い扉』は彼の話になるんでしょうね.全く,お楽しみはこれからだぜい!!」
これは第二章の私のレビュー文末なんですがね,確かにLipstick-Face Demonの話は一件落着ではあるのですが,これはこれでどうなんだろうとちょっと首を傾げた三遊亭呼延灼です.こんばんわ.
本作はパトリック・ウィルソンさんの監督デビュー作でもあるわけですが,とりあえずは及第点といったところでしょうか.いきなり1600万ドルの作品を監督するなんて,普通なら尻込みしてもおかしくない,しかもあのインシディアス・サーガの最終章なんですから,相当にプレッシャーはあったと思いますが,そんな中で及第点を出したウィルソンさんには敬意を示したいと存じます.

で,本作.第二章から9年後.何がすごいって,1作目からずっとランバート家の中の人が変わらなかった事.ダルトン君はずっとタイ・シンプキンスさんだし,フォスター君もずっとアンドリュー・アスター君.ハリポタのような超級シリーズならともかく,たかがホラーの3部作でずっと変わらないのすごい気がしました.
第二章のラストで封印した記憶が戻り,と同時にLipstick-Face Demonの魔の手が父子に伸びてくるという物語は予想された範疇なんですが,ただLipstick-Face Demonさんの活躍が薄い!「弾幕薄いよ!!」って,ブライト艦長が檄を飛ばすくらいに薄かった.よくよく考えてみれば,その存在は当初から感じさせながらも,結局は生者の壁に阻まれて手出しできなかったLipstick-Face Demonだったなぁと,回顧録を書き上げているところでもございます.でランバート父子もLipstick-Face Demonを退治するのではなく封印した・・・でも封印はいつか解けるモノで・・・というのは邪推しすぎでしょうか.つまり,いつの日かランバート家とは違う家族の元にLipstick-Face Demonが・・・インシディアス新章バババン!!・・・ない話じゃございませんよね.