Tenjin

タイタニックのTenjinのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
3.7
今更ながらムービープラスで放送されていた字幕版を見ました。3時間超を飽きずに見られるのはさすが名作なだけはありましたが、 思ったほどはのめり込めず。テレビで見たせいもあるのかも。やはり、巨大な豪華客船のスケール感は映画館の大きなスクリーンでないと表現しきれないのかもしれません。

前半は身分差を超えた恋愛ドラマ、後半は沈没する船からの脱出劇と一つで二つ分の映画が楽しめます。その二つを包む外枠として年老いた現在のローズが語り手で登場するという作りですね。

若き日のローズを演じるケイト・ウィンスレットはとても美しい。きちんとドレスアップした令嬢スタイルは決まっているし(ただし、表情は冴えない)、何よりデッサンシーンにおけるヌードは神々しくて見惚れますね。ディカプリオ演じるジャックがその美しさに対する感嘆を言葉でなく表情で表しているのも良かったと思います。

ローズの婚約者の俳優さんはどこかで見たような顔だと思ったら「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でビフの手下の一人をしていた模様。今回も役回りとしては主人公の引き立て役でちょっとかわいそうな気もしますが、そういうタイプの顔なんでしょうか。

回想の語り手であることからもわかりますが、ローズはヒロインであり主人公でもありますね。ジャックとの出会いをきっかけに抑圧された環境を飛び出し自由な人生を生きたことが終盤示唆されますが、ほんの数日を一緒に過ごした相手がそれだけの影響を与えたのだとしたら、まさに運命の出会いだったのだと思います。
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