食らいました。3時間、あっという間でした。
誰もがタイタニックと聞けばイメージする有名なシーン、圧倒的な美しさにわけもなく涙が出た。海と空と陽の美しさ、世界は私たちのものだ!と言わんばかりの無敵感を放つ二人の眩しさ。
沈没することがわかった上で回想シーンの貴族たちの振る舞いを見ていると、財産や地位、名誉にこだわる虚しさが際立って見えた。
そして、それは人生そのものにも言える話だよなあとも。私たちはみんな、いつか必ず死ぬ。そしてそのときは突然、今この瞬間にも来るかもしれない。私たちは数十年という短い間だけこの世にお邪魔している存在に過ぎず、その中でなにかに執着することは、本質的に虚しいことだ。(その数十年をうまく生き抜こうとする努力は、もちろん否定されるべきではないけれど。)
ジャックを見ていて、失うものが何もない者は強いなあとしみじみ思った。もともと無一文なジャックには、ローズを奪うことによって失うものは何もない。だから何も恐れず、自分の意志を貫ける。
レオナルド・ディカプリオの圧倒的な輝きよう。おばあちゃまが再び船の縁に立つシーンで号泣。私も美しい思い出たちを、ずっと胸にしまったまま生きていこう。これからも美しい思い出をつくろう。
見終わったあとはしばらく放心状態だった。名作映画、死ぬまでにできるだけたくさん見る。
2024/051