akubi

乱れるのakubiのレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
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「嫁にいく」ということはそれだけ覚悟がいることで、その概念も時代と共に少しづつ薄れていっているようにおもった。わたしが彼女の立場だったらいずらくて、義妹から縁談の話なんてもってこられたらすぐさま出ていくしかなくなる。

けれど彼女はいつだって頑なで、でも儚げなその睫毛の奥には寂しげな瞳が潤んでいた。
ふたりのまだ見えぬ未来へ進んでゆくように霧のなかを走る列車。
きっとこれからも自分を知らぬまに傷つける嘘をつきつづけていきてゆく。
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