RURIKO

四月になれば彼女はのRURIKOのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.1
上映後ティーチイン付きの東宝試写で鑑賞!
(原作は未読)

私の愛するまさみ様と、結婚したい相手No.1の健が出ているので期待値が高すぎたのかもしれない…

こう、なんというか、誰にも感情移入できなかったし、何がどうなってそうなった?とハテナが多すぎて不思議な気持ちになる映画だった。
私の感受性の問題なのか。

ティーチインに関しては、河村元気さんの言葉はすごく頭にスーっと入ってくるんだけども、山田智和監督の言葉は抽象的なものが多くてほとんど頭に入ってこなかった。そんな自分に悲しくなる。
きっと山田監督はそれらの抽象的な気持ちや考えを映像として表現するのが上手いんだろうなとすごく思った。
対する河村さんは小説家なので、言葉での表現がうまい。

まあそれは良いとして、この作品を見て感じたこと!(ネタバレ含む)

・旅行のお金どうした!?!?当日に「選べない」とか言っちゃって、ウユニとプラハとアイスランドに行くために少なからずお金を払ってるだろう!?それはどうした!?

・春と父親の共依存的執着が描かれていた(これのせいでお金が…)けど、後半その執着の元となる父親は一切出てこない。ハルは病気を患っているのに一人で海外へ行き、田舎の病院で余生を過ごしたというのに?ほんとにそんな執着してたんか?父親消えたんか?

・春が訪れたウユニ、プラハ、アイスランドの風景はとても美しかった。素敵。私はこの中だとプラハにしか行ったことがないけど、その時はあの天文時計は改修中で見ることができなかったので、本作品で見ることができて嬉しくなった。

・最後まで私には弥生が春の元を訪れた理由が分からなかった。なぜなのか。原作では二人は出会っていないそうだけど、物語としては必要だったそう。でもその理由づけが弱くて私には伝わらなかった。少しサイコパスを感じてしまったや。

・精神科医といち患者ってのは、あんな風に一緒に庭を散歩したり屋上に行ったりするもんなの?

・キリンの睡眠時間は20分。ライオンは虫歯にならない。カバの汗は赤い。ゴリラの挨拶はゲップ。

たぶん他にもいろいろ感想はあるけれど、今書ける分はこれだけ。

でもこれはきっと良い作品なんだと思う!

私は数年前に元彼にひっどい浮気をされて別れて傷ついたけど、その時のことを経験した自分になっている今、それも必然なことだったのかもしれないな、と感じてる。

啜り泣いてる声も聞こえたし、質問タイムで号泣したと言っている人もいたし、刺さる人にはビシバシ刺さるとても素敵な作品なんだろうなあ。

恋愛から遠ざかっている生活をしている私だからハマれなかったのか、論理的に捉えてしまうつまらない自分だからハマれないのか、はたまた単純な相性の問題なのか。

是非いろんな方に観てもらって、その人たちの感想を読んでみたい!!
RURIKO

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