えむ

四月になれば彼女はのえむのネタバレレビュー・内容・結末

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストシーンでの台詞
「愛を重ね合うことができる二人だから、
変わっていくものに寄り添うことができる。」
が何よりすとんと落ちてきた。

原作未読なので忠実性は分からないのだけれど、個人的には余計な言葉が一つも無くって
言葉そのものが纏う余白も、会話の間合いも
言葉を投げる直前の唇に触れる空気や温度感全てが美しくて、目に見えないけれど確かに在るものを映したいという、森七菜さん演じる春の台詞の意味をそこかしこで強く感じた。

憎い人より大事な人を傷付けてしまうこと
幸せに気付いた瞬間不安になること
愛すること愛されることに臆病な人は
きっと心がとても揺れると思う

この映画をつまらないと思う人はたぶん素直で真っ直ぐで幸せに貪欲なんだろうな〜って
楽しいって感情と同時に悲しみが沸くことなんて無いんだろうな〜って生きやすそうでちょっと羨ましい。

いつかこの映画をつまんないと蹴飛ばしたい
えむ

えむ