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四月になれば彼女はのhannnamovieのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.5
山田さんのPV特有の彩度は高いんだけど暗めな映像が、映画館でより活きてた気がするし相変わらず好きだった。言わずもがな今村さんと小林さんの撮影と音楽も素晴らしく良いし好み。
エキストラや脇のキャストさえほぼ映さず正面から撮らない主要キャストだけにフォーカスしているところだったり、ありがちな新歓や急な雨や振り返って追いかけるような描写も、意図的に外す工夫が伝わってこだわられてるなと。あと監督一作目ということもあるのか、色んな監督の撮り方であったり施設とその行き帰りのバスのシーンは『百花』が思い起こされて、沢山研究されたんだろうなとも伝わった。

愛を終わらせない方法、それは何か。恋愛に限らず友情だったり情熱だったりも、気持ちっていうのはあるきっかけとか時間の経過によって冷めたり無くなったりするのはしょうがないことで、どうにもできないことだから、そうなった時はそうなった時で終わる前から終わりを考えても仕方ないように思う。でもこれは一方的な感情で、夫婦や友達、仕事など長く付き合っていくものに対しては、やっぱり向き合っていく事が大切なのかなとも思った。
まだ咀嚼しきれていない箇所何個もあるのでまた観たい。

優実ちゃんタバコ~

・初日舞台挨拶中継