HiromiA

四月になれば彼女はのHiromiAのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.4
全体的に暗い流れで、俊を演じた佐藤健や弥生を演じた長澤まさみがあんまり笑わない演出だったのもあるけど春を演じた森七菜の笑顔が眩しかった。余命宣告を受けてからあちこち旅をするという設定はしばしば見かけるんだけど、特に癌なんかで根治的治療が出来ず余命宣告を受けるってずいぶん末期なのだと思うんだけど、そんなときに長期間海外旅行を続けることって肉体的に可能なんだろうかといつも疑問に思ってしまう。映画の方はあまり抑揚のない演出でキーワードの写真を引き立たせていたようで、背景の映像がきれいでした。春と俊がどうして別れたのか忘れてしまったが、弥生はどうして何度も結婚間近で逃げ出してしまっていたんだろう。俊が再び駆け寄ってきたからと言って永遠の愛にはつながらないと思うんだが、そこをどう始末をつけるつもりなんだろう。そのあたりに踏み込んだ心理描写があればきれいだったねで終わらないもっといい映画になったんじゃないかなあ。
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