選ばなかった道の先
遠くに滲む夕陽
思い返せば
全てを嘘にだってできる
しないだけで
ふとした拍子に
転がり出してしまう
駆けるのならば
靴を脱いで
その足の裏に
痛みまで
忘れることになっても
そのいずれには
寄り添う花が
咲いている
名前は知らないけれども
とても美しい花が
描かなかった枠の外
何度も浮かぶ逃避
丸め込めれば
全てを夢にだってできる
しないくせに
やらない理由を
こだわり出してしまう
黙るのならば
羽も脱いで
その肌のままに
違いまで
数えることになっても
その一つには
輝く星が
なっている
名前は知らないけれども
わりと新しい星が
形がまた
変わらないのならば
こちらから
駆けるのならば
靴を脱いで
その足の裏に
痛みまで
忘れることになっても
そのいずれには
寄り添う花が
咲いている
名前は知らないけれども
とても美しい花が
