RIO

裸足になってのRIOのレビュー・感想・評価

裸足になって(2022年製作の映画)
4.0
ずっと海の中にいる気分だった

転げ落ちたフーリア
バレエダンサーとしての道は塞がれて声までも失う

彼女を絡めとる重さを引き摺りながら海辺に辿り着く
アルジェリアの波に浚われる白い裾が過去を洗い流し海へと誘っていった
話す必要のない自由区

太陽に掲げた手のひらはヒトデのようにフーリアの額に影を射す

重力から放たれ心のままに踊り
伝える言葉は一言も要らない
閉じた貝殻のように沈黙の中にある多くの感情
言葉の力はより強くなる

生きたいのに自由になれない国
長い冬を越えて
あとは海を渡るだけ

水浴びの後のささやかなダンスが 美🌼
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