このレビューはネタバレを含みます
2023新作#55
う～ん。ドラマ性もレースの迫力もいまひとつ。
「フォードvsフェラーリ」には全く及ばず。
まず、ドラマ性
主人公、ヤン、GTアカデミーの創設者ダニー、元レーサーでヤン達をコーチするジャック。
この3人が主要キャラなんですけど、人物描写に深みが無いので、達成した時の達成感が感じられない。
特にヤンの場合は、父親、弟にはバカにされ、徐々に頭角を表していてその事くらいは耳にしているだろうに、二人の様子が出て来ず、ヤンが事故に会うまで二人の様子が伺えず。ライバルのキャパももっとライバル心むき出しにしてくれれば、もっと感動するのに。ジャックもキャパの下で働いていたから余計に。元レーサーだった話が中々出て来ない。もっと深掘りして欲しかったですね。キャラはピッタリだったデビット・ハーパー。ヤンを認めるのがちょっと早かった様な🙄
ちなみに、ダニーはあくまでビジネスマンなので、イヤなやつ。久々のオーリー様を拝みたかったファンには残念かも。やっぱり老けたなぁ🤣
では、ドラマ性薄いが迫力あるレースシーンかと言うとそうでも無く、せっかくヤンの御本人がスタントを演じているのに、手に汗握ると言う感じは受けなかったです。IMAXじゃ無かったからでは無くて、撮り方の問題だと思います。エンジン音はIMAXなら迫力が感じられたでしょうね。
SF作品が主の監督だから、向いていなかったのかも。
チャッピーもイマイチだったし。
面白かったのは、ヤンのレース前に集中する時に、ケニーGやエンヤを聴いていること。気持ちは高まらないが、リラックスは出来るよね(笑)若いのにケニーGとはね(笑)
対照的にジャックがBlack SabbathのファンでParanoidやWar Pigsがかかるとテンション上がりました。
日本の出て来ますが、相変わらずセットのシーンはツッコんでしまいますね(笑)
