ゴン吉

グランツーリスモのゴン吉のレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.1
実話をもとにカーレースゲーマーのプロレーサーへの挑戦を描いたカーレースドラマ。
アーチー・マデクウィが主演、オーランド・ブルーム、デビッド・ハーバーらが共演、ヤン・マーデンボロー本人がスタントドライバーを務める。 

ウェールズの青年ヤン・マーデンボロー(アーチー・マデクウィ)はプレイステーションのカーレースゲーム「グランツーリスモ」に夢中。日産のダニー(オーランド・ブルーム)が世界で8千万人もいる「グランツーリスモ」のゲーマーの中からトッププレイヤーを選び、本当のカーレーサーに養成するプログラム「GTアカデミー」を立ち上げる。レーサーを指導するのはル・マン24時間耐久レースの出場経験を持つ元レーサーのジャック(デヴィッド・ハーバー)で、選ばれたゲーマーたちは実車での特訓を通して、5人の候補者に絞り込まれる。最後は5人が一つの座席をめぐって実車で競い合い、最終的に選ばれたヤンが国際レースに出場を果たす。そこで4位までに入賞してFIAライセンスを取得できれば日産とプロレーサーの契約を交わすことができる。果たしてヤンの実車での国際レースの成績はいかに?  

実話に基づく物語で、洋画と思ったらいきなりホンダのNSXがオープニングを飾り、続いて日本人が登場。日産のレースチームであるニスモの物語で、まるで日産のプロモーション映画のよう。
邦画かと思いながらも、観終わった後にチェックしたらやはりアメリカ映画でビックリです。
ゲーマーによるレーシングチームを作ろうという日産のチャレンジ精神に賞賛せずにはいられない。
日産のレーシングチームの物語なので、作品前半は日産スカイラインGTRが大活躍。
シミュレーションゲーマーのレーサーをシムレーサーと呼ぶのを本作で初めて知り勉強にもなった。
ドイツ・ニュルブルクリンク戦での観客の死亡事故でレースカーが宙を舞うシーンは実際に起きた事故でビックリです。
終盤の耐久レースではピットミスや雨によるフルウェットの路面、ドライバーのトラウマとの葛藤などが絡み、勝敗の行方にハラハラしながら画面に目が釘付けです。
ラストは涙のエンディング。
家族、友、師弟の絆も熱いです。
果たしてヤンは勝利のシャンパンを飲むことができるのか?  

2023.11 字幕:アンゼたかし
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