グランツーリスモのけんけん３号のネタバレレビュー・内容・結末

カーレースの作品はあまり観ていないが、高評価だったので、事前情報なしに鑑賞。熱くて、カッコ良くて、面白い作品だった。驚くのは実話ベースってとこ。「グランツーリスモ」のトップ・ ゲーマーが、本物のレーサーになるという信じがたいもの。反射神経とか、何か通ずるものがあるのかね…。戦闘機などでも通じるのかな？カーレーサーの夢を追うヤンだが、それに反対する父親の確執もあり、家族の絆も描かれる。ゲーマーからレーサーになるなんて、父親の気持ちも分かるが、ヤンは諦めない。夢を追う主人公は応援したくなる。途中、レース中に不運な事故で自身も心身ともにダメージを負う。しかも観客も亡くなるが、それを乗り越えて一流のドライバーになっていく過程などの人間ドラマもあり、単なるカーアクションものじゃないところも良い。レースシーンの凄さ、スピード感、ライバルとの命がけの駆け引きはなかなかの迫力。ヤンが勝負に出た時のゲームをするようなドライビングの演出もユニーク。レースの順位表示もゲームっぽく、「グランツーリスモ」のゲーム感を意識していて面白い。トレーナーのジャックとの熱いやり取りも見応えがある。最初はゲーマーと見下していたが、段々と才能を認めていくジャック役のデヴィッド・ハーバーの熱演が光っていた。2人がチームになっていく過程もいい。ロックなBGMもグッド。ラストは王道のエンターテイメントだが、それもまた良し。観てるこっちもガッツポーズをしたくなる大満足な作品だった。