あーやん

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のあーやんのレビュー・感想・評価

4.1
スゴく好きな物語でした。面白かったです。

当時のフランスの階級で言ったら最下級なのだろう出自から、懸命に生き、本を愛し、知識を蓄え、常識に囚われないジャンヌ。でも国王の公妾となったことで国王の娘を始めとする貴族階級から忌み嫌われ、冷遇される。時代と階級に翻弄された人生。

国王ルイ15世や国王やジャンヌの世話役ラ・ボルト、自身の侍女達や小姓のザモル、彼女に関わった人達は皆んな彼女の味方なのが救いだった。彼女の生き方や性格に光を感じたんだろうなぁ。

国王の死期が迫って来た辺りから泣けて泣けて仕方がなかったです。じわじわと溢れてくる涙。
国王は心からジャンヌを愛し、ジャンヌもまた国王を心から愛しているのが伝わって苦しかった。




にしても貴族の人達、あまりに冷たくないか?
国王が崩御した直後に「新王、万歳!」で、みんな駆け足で新王ルイ16世に忠誠を尽くしにいくの…。
ずっと国王の傍にいたのは、ラ・ボルト、君だけだよ(泣)