ヒロシー

瞳をとじてのヒロシーのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.5
これはすごい。ここまで己を見つめ、己のことをそのまま映画にしたのを見たのは宮崎駿『風立ちぬ』以来かも。しかも3時間。しかし今ブームの「映画監督の映画の映画」なんて歯牙にも掛けない。主人公はじめ登場人物の半分以上は老齢に差し掛かっており、誰も声を荒げることはない会話劇のテンポは穏やかそのもの(しかし心地よい)。物語の筋はかなり分かりやすいが、どの会話にもありとあらゆる情報が詰まっている手法は衰え知らず。つまり、めちゃくちゃ面白いです。『ミツバチのささやき』『エル・スール』予習は是非やったほうがいいです。
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