瞳をとじてのhuのレビュー・感想・評価

2本の映画、2人の関係、親子の関係がそれぞれ相似の位置にあって、例えばお互いが口ずさみながら記憶や感情を揺さぶっていくシーンとか、アイデアも凄いけど見せ方が徹底的に美しいんよな。
シーンの暗転が波が引いていくように表現されてたり、2人が映画の世界から離れて職人仕事をしていて再び関係を構築し始めたり、思いつく限りでも、海辺、雨、タバコ、光、ピアノ、歌、2本の映画の脚本、とか全部響きあっていてほんまに無駄がない。というか、至って普通のシーンがことごとく美しいし調和してるから言葉を失ってしまうわ。