「映画についての映画」パートよりも生活者(あるいは社会とつながる人間)パートの方がより魅力的に描かれているという印象。
まなざすことで成立する映画においてドライヤー以降に奇跡が起きたことがないのであれば、まなざさない行為には奇跡が宿るのかもしれない……と思えるラストで悲劇的には感じなかった。そういう結末は生活者としての手応えから得られたのではないか。
なお途中ちょっと寝たからこの感想に整合性があるかは不明〜。漆喰を塗るカットの美しさとそのあと2人が漆喰まみれになってる場面、それからエンドロールの静止画の繰り返しも結構好きだった。セルフオマージュはあまり成功してない気がする。
