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瞳をとじてのSNのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.7
何と儚くも美しい映画だろうか。見る者見られる者、過去を振り返る視線、別れを告げる視線、未来に希望を求める視線、、交差する様々な視線を通して語られる、とある俳優の失踪事件。エリセ版の『失われた時を求めて』であり『アメリカの夜』でもある本作品。閉館した映画館に集められた人々が、様々な思いを一本の映画に託すラストシーンは瞠目に値する。

「1本の映画が奇跡を起こすとでも?」「ドライヤー亡きあと、映画に奇跡は存在しない」
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