あお

瞳をとじてのあおのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
3.7
映画撮影の途中で失踪した俳優のフリオ
20年以上の時を経て未解決事件を追いかけるドキュメンタリーとして番組が取り上げることに
当時の監督であり友人のミゲルがインタビューに応じ番組に出演することに

他の週刊誌記者など彼の醜聞を話したり、女と逃げたんだろと冷たい反応

番組を機に娘アナやかつての同僚に会いに行くミゲル
ある施設にいる男がフリオではないかという知らせを受け会いに行くことに

忘却症を煩い昔のことを忘れている男
いつから忘れてしまったのだろう
失踪した時から?失踪した後なのだろうか?

彼は裸足で歩き自由に過ごす
施設でシスターに見守られて生活をしていた
昔のことは全く覚えていない
ただロープの結び方は覚えている
写真を見せたり
娘にあったり
チェスのコマを大切に持っていたり
しかし記憶は残っていない
映画を見てフリオが記憶を呼びさますのかにかけるミゲル

ラストの劇中映画"別れのまなざし"
長く離れていた娘と再会の物語
余命なき父親からの頼みで娘を探しに行く
化粧をしたむすめ
花瓶の水で拭いとる
娘の前で息を引き取る父と
そっと瞳をとじる娘

それを見ているフリオの横顔
フリオを見るミゲルの眼差し
そしてフリオはそっと瞳をとじる

結末は見ているものに委ねられているのかと
監督の他の作品を見てもう一度鑑賞したいなと思った

犬がとてもかわいい!

★2024年映画館で鑑賞
21本目
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