たけお

湖の女たちのたけおのネタバレレビュー・内容・結末

湖の女たち(2023年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

一体、何を見せられたのだろう?
何を見せたかったのだろう?

冒頭から、松本まりかの自慰行為から始まり、これは…と展開に期待したが、どれもこれも中途半端で、不完全燃焼の映画だった。

ミステリーも、愛も、性癖も、全て中途半端で理解不能だった。

まずミステリーだが、松本(財前直見)という介護士を犯人にするのは無理があり、今時、あんな取り調べするか?先輩刑事(浅野忠信)は、何か含みがあるのかとか思いながら見ていたが、それらしきところもなく、昔悔しかったが、今は諦めたくたびれ刑事でしかなかった。
終盤、中学生が犯人か?となるが、防犯カメラに全く映っていなかったというなら、何故?記者(福地桃子)に被害者の病室が映る動画を見せた?
松本まりかが「私が犯人です!」って叫ぶが、もちろん、福士蒼汰との複雑な愛の形でしかなく、誰が犯人???のまま終わってしまった…

愛も、福士蒼汰と松本まりかの不倫愛かつ、刑事と犯人の禁断の愛か?と思えば、お互い、体というか性的なこと以外繋がる意味がないほど、愛は感じられず。
そもそも、妻が出産を控えて、火遊びしているだけやないのか?
妻への愛もないのか?

その性癖も、中途半端で、福士蒼汰が松本まりかを言葉責めで言うことを聞かせるようなもの?
福士蒼汰が男前やから?
最初に家に来たとき、「俺に会いたかったのか?」と言われその気になるが、強引な男に弱いのか?
そもそも、琵琶湖半で自慰行為って、好きなだけの女?
福士蒼汰の言動に、特別なスイッチがあるようには感じられず、
スイッチが入ったとしても、言葉責めでも、松本まりかが自分の生い立ちを語るくらいで、裸なだけで、その性癖に、共感も羨ましさも何もわいてこなかった。

松本まりかさんは、控え室でお灸をするシーンが一番エロかったかも…
身体はエロくないから、裸で生い立ちを語る、性癖のクライマックスでは何とも思わなかった。

無理やりの関西弁で、原作が琵琶湖で、高島市が舞台だからなだけ?
浅野さんの関西弁は滋賀ではなく、大阪か和歌山だった。
せっかくの琵琶湖という舞台をどう活かしたのか?全くわからなかった。

結局、何がしたかったのだろう?
何を見せたかったのだろう?
全てを観客に委ねて終わるのか?
たけお

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