このレビューはネタバレを含みます
介護施設で起きた入居者が死亡した事件で容疑者となった従業員と刑事の話。
俳優陣の努力が伺われる。
財前直見、浅野忠信が流石だった。
原作のある話なので、それの問題だけど、話の広げ方とたたみ方が釈然としないので、何だそりゃという、感想。
特に、松本まりかと福士蒼汰の関係が、AVを見過ぎた男性目線の想像としか思えず、ミステリー的な展開にも結びつかず、わけがわからなかった。
(直前にニナ・メンケスのドキュメンタリーを見たので、特にそこが気になった)
努力した二人には悪いけど、これは勝負するような映画とは思えなかったので今後の作品に期待したい。
インティマシーコーディネーターが字幕に見当たらなかったけど、大丈夫なのか心配になった。
731の話とか、薬害の話とか、マスコミの話とか、若者の話とか、それ自体は一つ一つがそれだけで1本の映画になるようなテーマを触れるだけ触れて、相互の関係は曖昧にして終わるので、すっきりしない。
最後の子供が進むのをオーバーラップさせるのが最後の最後でとても嫌だった。
なんか、お前は馬鹿だから、こうしないとわからないだろ、と言われているような気になる。そのくらいわかるから皆まで言わないで。