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湖の女たちのrecoのレビュー・感想・評価

湖の女たち(2023年製作の映画)
4.0
面白い映画度 ★★★☆☆
笑える映画度 ★★☆☆☆
深い映画度  ★★★★★
泣ける映画度 ★☆☆☆☆
良い映画度  ★★★★★
難しい映画度 ★★★★★★

一般的な人には設定が分かってもらいにくい映画といった感じです。

まず観賞中思ったのは、
あー、またこっち系の映画か、、、
と思ってしまいました。
この世の中の不条理さや社会に対するメッセージ性を込めた
分かる人には分かって欲しいという
制作側が伝えたいと言う作風なので、
それに気付けない人は、ただの不親切な介護施設での殺人事件の犯人探しと、過度なパワハラシーンを見させられてる映画だと感じてしまうと思います。
実際の裏の設定としては、現在の日本の腐敗した社会に対する皮肉をモチーフにしてるような作品なような気がしました。
大抵の人はそのテーマに気付けないので、それはそれで良しとしますが、気付ける人が気付いてくれれば良い作品に仕上げてるかと思いました。

また今作には必要じゃないような演出が幾つかあるのですが、特に自慰行為の描写に対しては自己満足、人間の性的欲求による思考停止を表現してるかのように感じました。
そしてこの作品では誰が犯人なのかはあやふやな描写で終わらせていますが、それもまた鑑賞してる側の主観などに任せているようにしているのでメッセージ性が伝わりにくいような気がしました。
なのでかなりしっかり今作品と向き合わないとこの映画の趣旨は感じ取れないと思います。

多分、この私のレビューを見た方は何を言ってるのか全く分からない方が多いかと思いますが、この社会の仕組み等が分からないので致し方ないと思ってはいます。

今回改めて思ったのは、設定が深い映画ほど大衆には評価してもらいにくいのだと思いました。
reco

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