ゆずきよ

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のゆずきよのレビュー・感想・評価

3.2
仕事が早めに終わりそうだったので衝動的に映画を観に行こうと準備。
笑うか、泣くか、怖がるか、血を見るかの選択。
今日は泣きたい気分でした。

物語は、進路を決める際に女手一つで育ててくれた母親と喧嘩した福原遥が戦時中の日本へとタイムスリップして水上恒司と出会うという話。
観た後に何処かで見た俳優さんだと思っていたら岡田健史だったという事をFilmarksで知りました。
でも岡田健史の時に見たより演技があまり…こういう役があっていないのかしら。
冒頭の高校生の様子はあるある。
そこから過去へと場面は変わり今後の展開を思うと切なくなる出会い。
目力強め俳優を特攻隊へ揃えたのは意図的なのかな?
当時の様子は賛否分かれるなぁと思って観ていました。
もう頼むから大人しくしててよ福原遥。
何故か未来から来た事は頑なに明かさないし。
中盤まではその時代の様子を見せつつ現状の説明。
それぞれの関係性やバックボーンを知るとより切なくなります。
そこで空襲の映像が挟まれ、これが中々衝撃的です。
戦争の恐ろしさを短い時間ですがしっかりと教えてくれました。
かと思いきや建物の復興早過ぎるって。
それが気になりしばらく話が頭に入ってきませんでした。
あと松坂慶子との再会は描いても良かったんじゃ無いかなぁ。
あまりにも日常生活への戻りが早くて時空が歪んだか過去を思い出しているのかなと思ったほどです。
なんとか気を取り直してからはもう涙腺を刺激する演出のオンパレード。
結果が分かりきっているだけに辛い。
前半から時折挟まれる美しい風景に胸がざわめきます。
ラストシーンも予想通りではあるにしても個人的には好きでした。
久しぶりに予科練平和記念館行きたくなっちゃったな。

平日の映画館は空いていて良いのですが、早めの時間帯を選択してしまったのと映画の内容的に学生のグループが多く、消灯前だとしても座席でフラッシュを焚きながら写真を撮るのはいただけない。
一番後ろの席でのんびりと映画に没頭するつもりが早速興を削がれてしまいました。頼むから上映してからは静かにして下さいねと願っていました。
ところがどっこい映画には集中するタイプの学生達でエンドロールまで席を立つ事も無く、なんだったら劇場出口まで感想戦しながら歩いていて心の中でみくびってゴメンよと謝罪。
なんだかんだで良い鑑賞日でしたとさ。
ゆずきよ

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