ティーン向け映画という印象で、戦争を知らない今どきの子に向けた映画って感じです。普段戦争映画を観ている目の肥えたおじさんたち向けには一切作られてないと思うのでそのへんを忘れないでほしい。
観客は案の定若い子が多くて、でも「若い子もこういう戦争とか特攻隊が絡む映画を観たいって思ってくれるんだな」とよくわからない目線の感想をまず抱いた。
ストーリーは実にわかりやすく単純。
主題歌にあるとおり「君をまだ好きなまま帰らぬ旅へ征かなきゃ」というストーリー。
若い子は「若い子向けだから恋愛要素を入れてくれてるの？」と思いそうだけど、当時も「君をまだ好きをまま帰らぬ旅へ征かなきゃ」は日本中に溢れていた。この映画きっかけでこんな歴史があったんだってことを知ってもらえたら嬉しいなと思った。そういう人たちがいたことを忘れないでいてほしい。
そういう願いも伝わってくる映画でした。主題歌の歌詞がこの映画の全てを物語ってる。いい。
どうやら原作ではもう少しおもしろい展開があると、後ろにいた観客が話していたので(超絶ネタバレだった…)、原作も気になるところです。個人的には是非観たい展開だったので「なぜそれを映画でやらなかったのか…」という落胆の気持ちで⭐︎4.5です。
舞台は恐らく知覧ではないだろうが、富屋食堂のトメさんみたいな立ち位置の女性がいたので、知覧にまた行きたくなった。
予科練平和記念館は恥ずかしながら知らなかったので今度行ってみたい！
