なち

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のなちのレビュー・感想・評価

4.2
いや~、泣いた泣いた。なんなら序盤辺りから泣きそうになったし、中盤からはなんかずっと泣いてたかもしれない。泣けるって噂は本当だったわー。福山雅治の主題歌のエンドロールがこれまた泣かせてくるというか歌詞がね…ヤバイ。これまでも普通に聴いてたけど観終わったあと歌詞付きで流されると全然違うの。歌詞が刺さりまくって…ほんと無限列車を観た時以来に泣きすぎて目が痛い。あ、めっちゃ泣くけど観終わった後は悲しいとかじゃなくて明るい?さわやか?な気持ちになるからね。

元々は若手俳優さんたちの恋愛映画なんだろうなぁと思って映画館で観ようとまでは思ってなかったんだけど世間の評判に流されて…観てみたら…いや~、よかった!ラーゲリとか永遠の0とかに匹敵するくらいに素晴らしい戦争映画だった。恋愛映画でもあるけど思いっきり反戦映画。ほんと、日本てバカなことしてたよなぁってどの映画よりも思わせてくれた作品だった。

恋愛だけでなく、特攻隊の仲間(特に石丸!)だったり、戦争孤児だったり、特攻隊を見送る人々だったり、それぞれに想いが、生き様があって、考えさせられる…。特攻隊の作品を観ると毎回思う「なんであんな若い子達が…」って気持ちが今回は本当にこれでもかと殴ってきた感じ。

途中、あ、こうなるかな?って思うところがいくつかあってこちらもゴジラ-1.0と同じでその通りの展開だったんだけど、それが素直によかったぁと思えた作品。うん、やはり口コミで伸びまくってる作品なだけある。納得。今年観た映画のトップ5には入ってくるかもしれない。

主人公2人だけでなく他の人たちの生き様の方が泣けたくらい、脇も最高です。


以下ネタバレ…



















福原遥ちゃん(百合)の成長がわかりやすくてそこがよかった。佐久間さんが先生になりたいって話してた時からきっと百合は大学行って先生になるのかなって…。ベタだけどその通りになってよかった。

あとさぁ、「百合へ」の手紙ね、封を開けてるとこを見ないまま現代に戻ったからどこかしらで時を越えて手紙の内容知るのかなと思ってたらのあの展開ね…泣くわあんなん…。今これ書いてても思い出して泣いちゃうわ…。

それとさぁ、あの戦争孤児の子供、演技めちゃくちゃうまかったよね??こっちまで涙が止まらなくなっちゃったよ…だからこそ空襲は悲しかった…

そしてね、石丸さんね。あの明るさが魅力的でさ~、千代ちゃんと幸せになってもらいたかった…ほんとに。主人公たちより応援してたかもしれない…。あれ?これ、伊藤健太郎くん??って思いながら見てたら伊藤健太郎くんだった。復活してきて嬉しい。あの演技最高でした。

他の特攻隊の仲間もね…あの、逃げた人もちゃんと許嫁さんと添い遂げて、特攻隊のことを語り継いでくれてありがとうねって思ったし…。でも、特攻隊を逃げたことでゴジラの敷島みたいなことにならなかったかと心配してしまった…この映画観ながらずっとゴジラが頭の中をちらついてたよ笑

いや~、これ書きながらも涙が溢れてきて止まらない…。とにかく素晴らしい映画でした!!!!

戦争は本当によくない!!!!!!!
誰も幸せにならない!!!!!
かつての日本は本当に馬鹿だったな。

ってことがよーく分かる映画でした。
なち

なち