予想外に良かった。
現代に暮らす女子高生が戦時中の日本にタイムスリップし、特攻隊員との交流によって戦争の理不尽さや彼らの思いを理解していく。
優しすぎるツルさんや、正義感が強くてイケメンな佐久間彰が守ってくれる都合良い展開を斜めに見てたものの、心に刺さる場面やセリフが多くて中盤から気付くと泣いてた。展開は正直予想できるものの石丸と千代ちゃんの関係が切なくて…
主人公がピンチの時には必ず守ってくれる水上恒司がカッコ良すぎる。久しぶりに見た伊藤健太郎もチームのムードメーカー役がよく似合う。松坂慶子さんはいるだけで安心感が半端ない。福原遥のキュートな顔立ち、アニメ声、肌の透明感、どれをとっても戦時中から浮いてて、良いキャスティングだなと思った。
ただ、主人公百合は相手を否定する様な発言が目立ってあまり共感できなかった。彰がいつ百合を好きになったのか分からないし、百合がタイムスリップしたことを最後まで告白しなかったのも疑問が残る。
この作品のことを全く知らずに知人から誘われたので鑑賞したら、思いがけず良い作品だった。ティーン向けだからと好き嫌いせず色んなジャンルの映画を見ると思わぬ出会いがあるものだな。
