冒頭、実在なのか、３人の州知事と１人の警察官が犯罪悪について語る。
ドキュメンタリー風味を醸し出すが、進むとギャングに巻き込まれた女たちの熱いドラマの方が印象に残る。

犯罪シーンは、巻き込まれた周りの人達の存在がリアルでなかなかの緊張感😁。

風貌がギャングにピッタリなのに主演のスティーブコクランって大根なのかな？全然カリスマ性がない。まわりの子悪党たちの方が魅力的に映る。

やはり印象深いのは女たちのドラマ。
なのだが、最初と最後の演出とのアンバランスさ。ドキュメンタリーにしたかった？ドラマを描きたかった？
撮影方法とか技術的には面白いなあと思いつつも、何を描きたかったのか疑問に。

観終わって、モヤモヤ感残る。

アンドリュー・L・ストーン監督による、
実話ベースの【クライム・アクション】の佳作。


アメリカ東南部3州で強盗を繰り返すギャングの一味。
警察は、わずかな手がかりをもとに彼らを追う…。


冒頭、
ナレーション（捜査の陣頭、トラスコット警部（エドモン・ライアン））と共にメリーランド、バージニア、ノースカロライナそれぞれ3州知事からのメッセージ。
本作をユニークというのも何だが、エンタメでありながら犯罪（者）を防ぎたいという願い（見せしめ）から製作されている、との事。

そのまま、ウィンストンセーラムでの銀行強盗事件に導入。
そもそも白昼堂々と、覆面も被らない強盗という大胆不敵な強盗団＝警察をナメた設定にしていて、ラストに向け、警察ナメたら容赦しない‼︎ を打ち出しているのだろう。

裏切って逃げたマデリンは、ジョージに撃たれた。
たとえ恋人だろうが、容赦は無い。
↓
無慈悲なリーダー、
ジョージを演じたスティーヴ・コクランの徹底した 冷徹振り が怖い。

次は、最後のヤマとなる200万ドルの現金輸送車襲撃で、サクッと成功はしたが、、

路上に停めていた指名手配中の青のリンカーンが、巡回中のマレー巡査に見つかって思わぬ銃撃戦になり、ビルが撃たれた。
そこから仲間のジョージが割れた。

ビルの死亡を新聞で知った恋人のリー（ギャビー・アンドレ）は、守ると約束してくれた恋人がいなくなった事で恐怖におののき、逃亡を図る、、


逃亡のリーの末路、、しっかり仕留めた筈が、、
↓
逃亡したリーの末路は、、
また思わぬミスからピンチになる一味。

クライマックスは、病院〜ラストまで一気に畳み掛ける‼︎
3人中、最後の女、メイズの妻、メアリー（ヴァージニア・グレイ）の出番だ。
いかにもギャングな格好で堂々と侵入するのもまた飛んだ馬鹿か、大胆不敵だ。

そして、病室の仕切りカーテン越し、
ミラーを利用した院内銃撃おっ始め演出がクール。
↓
しぶとく車で逃走、車窓からの銃撃戦は珍しい。
そして、、わざとらしい死に様がエグい‼︎


ラストは、ナレーションの主、トラスコット警部が綺麗に締める。


総評:
本作がユニーク（異色）なのは、銀行強盗と警察とのありきたりな戦いメインでは無く、内輪揉め（それも仲間から離脱したい女性に言及）、その逃亡と始末がスリリングに描かれいて見どころだ。

OPから州知事を登場させ、ドキュメンタリータッチで、STOP‼︎犯罪‼︎ のガチなヘヴィ級警告ムービーと思わせたが、それもエンタメの 範疇 という構成（遊び）が、何らかの効果を上げていたのかは疑問。

• #198円DVD
• #ヴァージニア♡

場面によっては美術が安っぽく見えてしま瞬間もあるけど編集で派手に決めてて景気良いなあ。というか発砲のキレがどれも良い。スティーブ・コクランと惑う女をエレベーター待機で一致させて遭遇の瞬間に決着。冷酷が眼に宿っててゾクっとした。