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パラダイスの夕暮れのNeNeのレビュー・感想・評価

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)
3.8
ジャンルはロマンスなのだけれどキラキラとかドロドロとか全然ない。恋が日常の延長線上に突然降って沸いた災難みたいな描かれ方してるのがおもしろくて新鮮。
こういうロマンスが見たいんです。

なんかもうヘタうまな感じがクセになってます。
一歩引いたカメラワークとか、謎のロングショットや謎の間、めちゃくちゃシュールなんだよなぁ。あと執拗に頭を殴る。
音楽もいろんなジャンルが使われていてセンスが素敵。

主人公カニンデルは独り身の中年ゴミ収集人。世間的には見下されてるけど、カニンデル自身は自分の人生や仕事にあんまり卑屈になっていないところが素敵なのよね。楽しんでいるようにもみえないけど。

恋がうまくいかなくて、殴っていいか?って聞き回るのおもしろすぎる。気持ちはわかるけど行動に移すなw

「ダサいけどクセになる男」みたいなこと言われてたけど、ほんとそれ。スーパーのレジの女の子の気持ちわかるぜ。

ラストのプロポーズからの、
食べていけるの?
毎日イモだ。
のテンポ、セリフのセンス最高。
自分に自信のある人間ってステキ。

労働者三部作って括りらしいので他の2本を優先して見てみます。
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