「パラダイスの夕暮れ」を再鑑賞してみた。労働者三部作の1作品目やったよね。これも、当時に一度しか観ていないので、もう余り覚えてはいないけども。アキ・カウリスマキ監督の作品。
先日に「マッチ工場の少女」を観たばかしやけど本来ならば順序的には、こっちから先に観るべきやったかな。まぁ、繋がりなんかは無いので別にええんやけど。
主演は、これまた常連俳優のマッティ・ペロンパー。相変わらずの無表情スタイル。喜怒哀楽を決して顔には表さない。少し不器用な感じだが哀愁たっぷりと言う感じ。やはり、このヒトもカウリスマキ監督には欠かせない人物だ。
お相手には、カティ・オウティネン。1986年の作品で「マッチ工場の少女」よりも前の作品なのに何故か本作の方が年齢を感じたのは何故かな。この時の実年齢はいくつだったのか…少し気になる。
ところで、本作の彼女は少し感情が表情に出ているように感じる。普通の映画ならば当たり前のコトやけど少し意外性を感じる。「マッチ工場の少女」とは明らかにタイプの違う女性なのだ。
さてと、本作だが、やはりオモロイ。この独特な雰囲気は当然ながら好みだと再認識。とまぁ、余裕で楽しめる自信は大いにあったんやけどもね。
荒れてるマッティ・ペロンパーがツボる。荒れてると言っても可愛いもんで多少、口調が荒くなる程度。アウトローには程遠いが少し堂々としているのが見ていて楽しめる。
何があって意気投合するのかも不思議なテイストやけど、この味わい深さが相変わらず堪らなくクセになる作風。いやはや、この2大キャストを堪能出来て嬉しい限りだ。