東京映画祭6本目め
確かにグロテスクでもろR18なのだが、とてもとても分かりやすく家父長制の拘束から自由になり、自分自身を見つけていく女性の成長譚。
せめてR15にできるくらいにしといてくれてたら娘にも勧めるのに(苦笑)
人体解剖とか目を背ける場面が何度もあり、いくらなんでもそれはモラル的に許せないなってとこも確かにあるのだが(ラストのヤギは笑えなかった)
いっぽうでロンドンリスボンアレキサンドリアパリ、と地名は出てくるもののどこも架空の都市っぽく作り込まれ、セットも美術も衣装もなにもかも眼福以外の何者でもない美しさで、とにかく贅沢な時間だった。
頼むからその屋敷の細部をじっくり見せてくれ!と思いながら見てたんですが、エンドロールでそれがかなったので感謝しました。美術さんと衣装さんのお仕事の写真集が出たら買いたい。
あと知らなかったんだけどハンナ・シグラが出ていて、彼女の役とベラ(エマストーン)のやり取りは全て素晴らしくて最高だった。
2時間半のなかでベラはまさに目覚ましい成長を遂げるけれども、間違いなく彼女との出会いがひとつの大きな転機になる。