相変わらずヘンテコ描写はあるし、また魚眼レンズ映像もあるが、ヨルゴス・ランティモス監督作の中では一番見易い映画だった。
原作から複数の変更があるみたいなので、手元にある原作さっそく読んでみよう。
「フランケンシュタイン」x 「バービー」の味わいあり比較されそう。「ピノキオ」も混ざってるな。
そして、人造人間から一人の女性に成長していくアドベンチャーであり、自分の人生は他人が決めることではなく自分で切り開くという話でもあり。
人生における不平等その他諸々の複雑なことにピュアゆえに真っ向から向かっていくようだったし、ベラをコントロールしようとする者たちの姿が滑稽だったり哀れだったり悲しかったり。
ベラを作り出したゴッドにもその過去由来の葛藤あったが、おそらく娘のような愛情が沸いてきただろうし、ベラもゴッドを慕う、まるで親子、このあたりは「ピノキオ」っぽかった。
まあとにかくビジュアルが最高。ベラが見る世界が絵画のよう。
ベラとして育ち外の世界で悦びを知っていくのでセックスシーン多め。
マーク・ラファロ、クセありの美味しい役だったな！
面白かったがちょっと長いな。
